2011年09月30日

長野電鉄屋代線廃止まであと半年

2012年3月末で廃止される長野電鉄屋代線の廃止代替バスについて
県内ニュースで扱われたのでその内容をメモしておきます。

沿線住民は廃止後も何らかの形で鉄路存続を訴えており、
松代地区の住民協議会ではディーゼル車を走らせる案が出ています。

バスになった場合は電車より時間が2倍かかってしまうほか、
特に通勤時間帯には定時性も電車よりかなり悪くなる事が懸念されます。
屋代―須坂間は24kmあり、遅れを取り戻すどころか何時にバスが来るのか分からない状況になりかねない。

しかし累積赤字が50億円超というのも事実。
現在は松代・若穂・千曲・須坂の4地区でルート等を検討中。
基本的には屋代線と同様に国道403号線沿いを走る事になる模様です。
通勤通学時間帯には上信越道を走るプランも検討されているようです。

以前廃止された長野電鉄木島線は廃止前に1日1,000~1,200人が利用しており、
バス転換後は初年度600人だったものが09年には400人台に落ち込んでいるようです。
本数は電車より増えているものの、やはり時間が掛かるのと運賃が上がっている事が要因。

松代地区の住民協議会では一旦バスになった後も鉄路を復活出来るように頑張るそうです。
長野市の屋代線活性化協議会の試算によるとディーゼル車であっても初期投資に20億円かかるそうです。
(あ、ただしこれは活性化協議会の試算なので否定的な立場で試算したものなので、
やりようによってはもっと安く出来るとは思いますけどね。
バスと一緒で、品質が良く運行実態に合った中古車をどうやって買ってくるか、だと思います。)

住民負担でもやりたいという考えもあり、責任とリスクを理解頂いて精一杯努力する、
本気になってやっていく、という力強い発言もありました。
(この「本気」という言葉は廃止議論が本格化して以降、一番本気度が高い「本気」だと感じました。
これを議論が始まった頃、いや、始まるよりも前から聞けていれば
廃止代替なんて結論にはならなかったかもしれませんね・・・・)

最後に市長の発言。
「赤字のまま継続していくのは無理。結論が出たバス代替をちゃんとやっていくのが行政の責任。」
だそうです。

と、いう感じでした。ルート決定の話が聞けると思ったんですが、まだ全然決まっていない感じしますね。
こんな状態で各所との調整から車両導入までやって半年後の運行開始に間に合うのか心配ですが、
これからもニュース等でその動向を注目していきたいと思います。

※尚、この記事の内容に関しては居住地やスタンス、
その他のファクターにより見解が大きく分かれる事象となります。
活性化協議会同様、意見がまとまる事は無いと推測され、個別の見解
についてはレスが難しいためコメント欄は設けない事としました。
他記事のコメント欄でもこの記事の内容に対するコメントには返信致しません。
直メも返信致しませんので、ご了承くださいm(_ _)m
トラバは受け付けておりますので、そちらでお願い致します。


長野電鉄屋代線廃止まであと半年


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Posted by 湯 at 09:00 │・2011年(ND)