松本に入ったエルガLTは
先日紹介した通り。
同時にエルガミオも2台入りましたが、これらはいずれも川崎鶴見臨港バス
の中古のため、当然の事ながら車体の仕様が酷似しています。
実際問題、LTとLRを見間違えるのは往々にしてある事です。
そこで、見分けるポイントを私なりに解説してみようかと。
まず、エルガLTとエルガミオがどういう車なのかをおさらいしておきましょう。
エルガLTは大型幅のボディに中型用エンジンが載っている、
そう思って頂ければOKです。今でこそ中型と大型のエンジンが
共通化されていますが、当時のエルガ(KL-代)は排気量15Lという大排気量の8PE1系エンジンです(笑
それに対し、KL-LT及びKK-LRに搭載されていたエンジンは8.2Lと、ほぼ半分です。
事業者によってはここにメリットがあったんでしょうね。
そこで、ほぼ同アングルのLTとLRを並べてみます。
04466号車 KL-LT233J2 2004年式 アルピコ交通松本電鉄 松本営業所
04516号車 KK-LR233J1 2004年式 アルピコ交通松本電鉄 松本営業所
こうやって見てみると本当に似ているのが分かりますよねwww
幅が違うので行先表示器の両サイドやバンパーエンドの寸法が違うんですが、
実はエンジンが同じでもシャシが違うのでドライブトレインの寸法が違っており、
中扉から車端部までの長さが異なります。
エルガLTは中扉から後ろの窓が2スパンなのに対し、エルガミオは1.5スパンです。
エルガミオについてはFMC直前のSKG-代までずっと1.5スパンですが、
FMC後の現行は均等な幅の2スパンに変更されています。
そんな2車種ですが、私がLTとLR(KR)を見分けるポイントにしているのはタイヤ。
エルガLTはあくまでエルガ=大型車でありタイヤは大型車用、タイヤハウスは台形です。
それに対し、エルガミオは当たり前ですが中型車用の小さいタイヤを装着しており、
タイヤハウスの形状もタイヤと揃って丸いので、雰囲気が全然違います。
他にも扉間の寸法が違うので、ガラスのサイズが違っていたり、
そもそも前扉のサイズも違ったり、WB数値だけでなくタイヤの位置も違うなど、
この2車種は実はかなり違います。この2台では前扉直後の窓の横幅の違いが特徴的。
しかし初代エルガシリーズのデザインの完成度の高さと共通部品の効果的な使い方、
そして何よりアルピコカラーの強力な隠蔽力(笑)により、この2車種はまるで同じ車のように仕上がりました。
今まで中信・北信にはエルガLTが無かったので苦労しなかったですが、
これからはこのトラップを正確にこなして楽しむ新たなステージに入りましたねw