日野+ジェイバス[PKG-RU1ESAA]新型セレガ

2007年04月18日 18:40

マニアックなコーナー第2回目です。
昨日はあまりにもマニアックな車両を紹介したので、今日は・・・・いや、これも充分マニアックではありますね。

今日は私が一時期追っかけまでしていた川中島バスの新型セレガです。



みてください、このラウンドフォルム採用のスタイリッシュなエクステリア。
隔世の感がありますね。まだ従来車に比べて台数が少ないので貴重ですが、これから増えるでしょう。

この車両は日野自動車が開発した車両ですが、折からのいすゞ自動車との共同開発・OEM供給スタートの流れから、共同出資のジェイバスが車体を製造しています。シャーシは日野製です。
いすゞではガーラという大型観光バス車種が存在しますが、現在はモデルチェンジしてこのセレガのOEMとなっており、見分けるのは非常に困難となっています。外装ではフロントパネルの意匠の違いぐらいしか無く、メーカーエンブレムが無ければ分類出来ない場合もあります。そりゃそうです、新型ガーラの車体もジェイバスで作ってるんですから。エンブレム取付は事業者が自由に選択できますから、こればっかりは・・・・。ちなみに新型ガーラに搭載されているエンジンは、日野セレガと型式番号まで同じです。つまり、車体ルーバー位置も同一になるので見分けポイントにはなりませんorz



リアのスタイリングはフロントよりも更に特徴的になっています。
これは年々規制が厳しくなっているテールランプの高さ基準の低位置化に沿った結果で、ここまで下がると上のほうにデザイン的空白が出てきますが、そこに銀色のパーツが付いており、これの右端にメーカー名エンブレムが付いています。

セレガ[S'ELEGA]という名称はセクシー&エレガントという単語の略で、初代から大ヒットを記録しています。

ところでこのアルピコ色の新型セレガ、川中島バスには発売直後に購入されたロットの車両が3台存在します。これらは型式がADG-RU1ESAAで写真の車両より製造年次が1年前のため燃費基準適応などが異なります。実は新型セレガ、当初はアクセントピラーと呼ばれる銀色の帯が窓上まで立ち上がるのがデフォルトとされていたようで、初期ロットの車両は事業者によらず基本的にこのアクセントピラーを装備していますが、川中島バスだけは「眺望の邪魔になる」等の理由でピラーレスで発注したのです。



↑これが新型セレガ発表時のイラストです。

この一件で、あえてピラーレスとするのを「アルピコ仕様」と呼ばれるようになったそうな(笑
アルピコ病とは無関係です。
なのに後で9m尺(通常車は12m尺)が発売となった際にメーカーも実情を想定してアクセントピラーをオプション化したにも関わらず、あえてピラー付きの9m尺車を購入したのです(同系列会社のアルピコハイランドバス)。セレガを見ても全く統一感がありません。

さすがアルピコ(爆

街で見掛けたらまず前か後ろに「HINO」か「ISUZU」のエンブレムが無いか探してみてください。
「HINO」ならセレガ、「ISUZU」ならガーラです。

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